2022/08/23 08:06


今回は少々苦言を呈したいと思います。

いわゆるカンナビノイドには、哺乳類の体内で分泌される「内因性カンナビノイド」の他に

主に大麻草などの植物から抽出される天然の「植物性カンナビノイド(Phyto-cannabinoid)」

そしてフッ素などの化学物質から人工的に製造される「合成カンナビノイド(Synthetic cannabinoid)」や植物性カンナビノイドを水素化するなど人工的に加工して製造される「半合成カンナビノイド(Semi-synthetic cannabinoid)」が存在します。

「カリフォルニアゴールド」の根底的な理念には大麻草に対するビッグリスペクトの精神があり、商品を作る上で化学物質は一切使用しないことをモットーとしています。

特に「合成カンナビノイド」は安価で入手することができて、体感を得られやすいことから商材としては優秀なのかも知れませんが、私たちから言わせれば実に無責任で全く理念のない商材です。残念ながらCOA(成分分析表)からはそのカンナビノイドが天然由来のものか人工的に製造されたものかは判別できません。

また、日本ではカンナビノイド商品にその表示義務がないことから、市場には天然由来のカンナビノイドと人工的に製造されたカンナビノイドが混在しているカオスな状態です。

先頭の画像にあるように、カンナビノイドを海外から輸入している業者は厚生労働省への輸入許可申請の際に、①大麻草由来のカンナビノイドか?または②それ以外のカンナビノイドか?の2択に基づいてそれぞれ必要書類(②のほうが提出書類が少ない)を提出します。

従いまして、輸入業者はそのカンナビノイドが天然のものか、人工のものかわかっているはずなんですが、そこから先の商取引については先述のCOAと輸入許可証(「天然」「人工」の記載なし)さえあれば成立してしまう為、それらの商品を仕入れて直接消費者に販売している販売代理店などのショップはそれが「天然」なのか、「半合成」または「合成」なのかがわからずに販売しているケースが大半です。

この不透明な状況は、カンナビノイドを商材として取り扱う業者が一丸となり、業界団体として改善しなければならないことであると切に思っております。現に、HHCのように強い向精神作用を持つ半合成カンナビノイドが規制された後も、HHCOやHHCP、果てまたCRDやH4CBDなど、大麻草には元来含まれていない成分があたかもレアカンナビノイドのように謳われ、公然と販売されている状況は、健全なカンナビノイド市場の形成の障害でしかありません。カンナビノイド市場は決して脱法ドラッグ市場にしてはならないのです。